滞納したらどうなるの?借りたお金を返さなかったときに起こること
わたしたちの生活の中で、時に大きなお金が必要な場面があります。結婚とともに家を購入したり、新しい車やバイクを購入することもあるでしょうし、ちょっとした急な出費もままあることです。そんな時、わたしたちはローンを組んだり、キャッシング会社から融資を受けるなどしてお金を借りることで目的のものを手に入れたり、ピンチを乗り切ったりしています。もちろん、借りたお金ですから返すのは当たり前ですし、お金を貸した金融機関も返してもらえることを前提としてわたしたちに融資してくれています。しかし、ちょっとしたミスであったり、中には悪質ですがわかっていてわざと返済を行わずに延滞している人も見受けられます。もちろんよくないことですがわかっていて延滞しているならまだしも、気がついたら払えておらず、ローンなどの返済を滞納していたなんてこともあるかもしれません。では、返済を滞納していたら一体どうなってしまうのでしょうか?
まずはキャッシング会社から借りたお金を滞納した場合です。会社にもよりますが、1日や2日程度なら特に連絡がこないこともあります。しかし、1週間や10日を超えると督促の電話がかかってきます。それでも延滞していると督促状が家に送られてきたり、家に担当者が訪問してくる場合もあるでしょう。加えて、信用情報機関のブラックリストに「この人は支払い能力がなく、お金を貸すのはやめたほうがいい」と登録されてしまいます。信用情報機関の情報は金融機関やクレジットカード会社から調べることが出来るため、今後クレジットカードを作成したり、キャッシングだけでなく住宅ローンや車のローンも受けれなくなってしまいます。この情報は5年程度残りますので、その間は全く金融関係のサポートは受けれないことになります。
住宅ローンの場合はどうでしょうか。1ヶ月~2ヶ月程度の滞納であれば、(もちろん滞納自体はよろしくないことなのですが)銀行などの金融機関から「延滞していますよ」という督促状が届きます。この時点できちんと返済を行えば、今後も問題なくローンを利用することが出来ます。しかし、滞納が3ヶ月になってしまうと、金融機関がローンの残額を一括で請求できるようになりますので、「あなたに貸したお金全額ちゃんと返してください」という内容に督促状が変わります。これは、滞納が2ヶ月まででしたら、金融機関側から一括請求が出来ないのですが、滞納期間が3ヶ月を超えることで可能になるためです。こうなってしまうと、一括返済を行うか、保証会社に代位弁済といって、代わりに支払ってもらうしかありません。しかし、これはお金を貸す側が銀行などの金融機関から、保証会社に変わっただけと思えばいいでしょう。では、保証会社は支払いを待ってくれるか?という疑問が出ると思いますが、答えは交渉次第ということになってしまいます。最悪、せっかくのマイホームが競売にかけられ、売れたお金で今はもう手元にないマイホームのローンを支払うことになってしまうのです。車のローンの場合も住宅ローンとほぼ同様で、3ヶ月滞納してしまうと一括返済を求められます。なんらかの事情がない限り、支払えないために滞納しているわけですから、住宅ローンの時のマイホームの競売と同じように車の引き上げが行われ、車を失うことになってしまいます。
やむを得ない事情で延滞してしまうということはあると思いますが、滞納に陥るのは、思っていたよりも滞納を楽観的に考えていた場合や、返済計画がしっかりしていなかった、無計画だったという場合が多いです。滞納は金融機関からの信頼を損なう行動ですから、ローンを組んだりお金を借りたりするときは、しっかりとした返済計画を立てることが本当に大切です。